私の身の回りには、留学中に出会って国際結婚になったケースが多いです。これは異国で心細くなるシチュエーションが大いに関係あるような気がします。留学先のクラスメート、それも相手も留学生の場合が多いかも知れません。また、交際相手について干渉する親もいませんから、デートも気兼ねなくできます。
日本での出会いの場は、英語教師たちに人気のあるクラブやイベントなど。日本に来ている欧米からの語学教師たちは、想像とは違い、こき使われる語学教室の労働条件に不満をもっていたり、日本語があまり話せないので日常生活でストレスを感じていたり、また家族や友人たちからも遠い地に来ていて寂しさもあったりで、人の温もりに飢えている人は多いのです。
また、米軍基地に駐在する米軍の兵士と知り合い国際結婚している日本人女性は、基地近辺のレストランやバーで出会ったり、友人同士のパーティーなどで知り合うケースもあります。米軍の兵士たちは、駐留地での国際結婚の比率が高いので、恋人として交際を始めると、先輩カップルたちをお手本にして結婚を考えるのが早いように感じます。
もちろん、外資系の会社の日本支社の中での出会いもあるでしょう。仕事を通じて尊敬し合える関係なら、理想的な出会い方かも知れません。
私が今まで出会った欧米出身の男性の中で、東洋人の奥さんや恋人がいる人たちに共通している点があります。それは、彼ら自身が育った家庭が幸せなものではなかったり、過去の結婚で傷ついている、というような体験があることです。言ってみれば、一種の女性不信のようなものがあって、それでも東洋の女性は違うんじゃないか、という期待があるように見受けられます。
日本人女性も異文化の相手に対して、日本人男性を相手にするよりも自由に振舞えるのが快感だったりします。「愛してる」と言うのは難しくても、「アイ ラブ ユー」ならさらっと言えてしまったりするような。また、たどたどしい日本語を話す彼がかわいらしく思えたりすることもあるでしょう。また、「日本の男は嫌だ」という根拠のない理由で、外国人との出会いを求める女性もたくさんいます。
忘れてはならないのは、フィリピンパブやコリアンクラブです。こちらも、守ってあげたくなるような可愛らしい日本語に参ってしまう男性が毎晩誕生しています。また、高飛車な今時の日本人女性とは違い、温かみを感じられる会話や態度に魅力があるようです。彼女たちの生活も楽なものではないので、日本人男性たちは国際結婚をして守ってあげたくなるようです。
また、燃え上がるケースとしては、日本人女性が、イスラム教国の男性や有色人種の男性と出会う場合です。いくらきれい事を言っても、人種偏見がこの世にあることは誰も否定できない現実です。周りの反対や、偏見にぶつかると、意地でも結婚してやろう、ということにもなりかねません。もちろん、周囲からのストレスに耐えられなくなって、別れてしまうカップルもたくさんあることでしょう。無事国際結婚へ到達できたカップルには、不条理な偏見を変えてゆく、という使命まで負わされてしまってる感がありますが、程ほどに頑張っていただき、二人にとって楽に生きられる社会を選択するというのもアリだと思います。
もちろん、お見合いも結婚成就率の高い出会いの場といえます。何しろ、結婚を前提とした出会いなのですから、ある程度お互いの条件が一致すれば結婚までの時間は大変短い。ただし、国際結婚のためのお見合いは、日本人ではなくて敢えて外国人を希望するのですから、双方に特別な理由がある場合がほとんどでしょう。
いずれのケースにしても、男と女の出会いや関係など、清廉潔白なんてことは有り得ないのですから、他人が何と言おうとお互いの気持ちさえしっかりと信じられれば、全てはよろしいのではないかと思いますが、いかかがなものでしょうか。